2019年夏祭り!!浅草サンバカーニバルを楽しむ4つのポイント
浅草で行われるサンバカーニバル!楽しみたいけれど、どのように楽しんだらいいのか
分からない方も多いはず。
浅草サンバカーニバルを楽しむためのポイントをご紹介します。
かつては最先端の街だった浅草の歴史とは?
まずは、浅草の歴史についてお話します。現在の浅草は、古きよき日本情緒あふれる街です。
以前は通りを江戸っ子が闊歩し、新しいもの好きが集まる最先端の場所でした。
芝居小屋・遊郭・仲見世などが多く存在し、華やかなものが好きな江戸っ子に好まれる盛り場として活気がありました。
大正時代に入っても、その勢いは失われることはありません。
演劇場や活動写真館(映画館)などを楽しめる歓楽街として大人気。
12階建ての日本初のエレベーターが付いているデパート「凌雲閣」は、観光名所のように賑わい、演芸場なども建設ラッシュが続き、東京の最先端の文化を発信していました。
しかし、1923年の関東大震災や第二次世界大戦によって勢いが衰えることに。
また、テレビの普及によって、昭和30年代後半から映画館・劇場が閉鎖に追い込まれ、人通りが減ってしまうのです。
それでも浅草は生き残り、芝居小屋に通って粋を競った町人や、浅草ならではの庶民の気風が、今もなお残っています。
もちろん浅草サンバカーニバルにも、江戸っ子の息づかいが引きつがれているのです。
いつ頃から浅草サンバがスタートしたのか?
1923年の関東大震災・第二次世界大戦・テレビの普及が重なり、浅草の活気が下火になっていたとき、浅草に住む誰もが以前の活気を再度取り戻したいと思っていました。
そんなとき、歴史ある浅草を盛り上げるための大きなイベントを開催することに。
ブラジルサンバカーニバルが検討されたのです。
発案者は、昭和時代に大流行した「アジャパー」のセリフで知られている『伴淳三郎』さん。
紫綬褒章を受章した喜劇俳優です。
台東区長の内山榮一さんは、この提案を快諾。
かつて繁華街として栄えた浅草に活気を取り戻したい想いが原動力となって、大規模な和製カーニバルイベントの実現に向けて動き出したのです。
浅草サンバカーニバルがスタートしたのは、1980年代初頭。
やがて、日本各地、世界中から観光客が集まる一大カーニバルとして成長しました。
大がかりな山車(だし)は数が多く、ダンサーのきらびやかな衣装は目を引きます。
打楽器隊も総勢5000人ほどで、陽気なサンバのリズムを奏でながら街を練り歩くパレード形式で行われます。
スタート当初のサンバカーニバルは、ブラジルのサンバが一般に理解されていなかったため、手探りでのスタートとなり、本場のサンバとは雰囲気がだいぶ違ったようです。
当時のサンバカーニバルを知っている人からは、「仮装大会」との声も。
本場さながらのサンバカーニバルになるまでは、さまざまな試行錯誤があったようですね。
レベルが高い総勢20チームがしのぎを削る
サンバカーニバルと聞いて、ただ単にサンバでパレードをするだけと思ってはいませんか?
実はこのイベント、リーグ制のコンテストなのです。
日本全国から集まった本格的なダンスチームが得点を競うイベントだったとは、知らなかった人も多いのでは?
S1・S2とリーグが2つに分かれており、審査基準も異なります。
特にハイレベルなチームが揃うのはS1リーグ。
パフォーマンス・質・量と非常に高度な技術が求められています。
テーマの表現・演奏・全体の調和・躍動感・衣装などの装飾物・ダンスの6項目に基づいて
審査され、審査員と一般客のインターネットによる投票で採点。当日に総合順位が発表される仕組みです。
S1リーグの最下位になると、S2リーグに降格、S2リーグで優勝すると、S1リーグに昇格することができるので、参加者は一段と気合を入れてイベントに臨むようです。
人気があるのは、S1リーグで「アレゴリア」と呼ばれる山車と「ファンタジア」と呼ばれるブラジル衣装を着て行われるサンバパレード。
動くオペラとして迫力満点!一度は目にしておきたいものですね。
当日は混雑するので10時までに場所取りを
大人気なイベントなので、場所取りがとても大変です。当日は、午前10時前には現地に着いていましょう。
雷門通りは少しずつシートで埋まっていきますが、10時頃に行けば、最前列で鑑賞する場所を確保できる可能性が高いです。
交通規制は、開始30分前。車道にロープが引かれて、車道が鑑賞可能な場所になります。
歩道の最前列で待って、車道規制がされたら車道へ移る場所の取り方がベスト。
場所取りに2時間もかけたくないのであれば、馬車通りでの鑑賞がおすすめ。
開始1時間前でも、いい場所が確保できます。
ゆっくり見みたい方は馬車通りへ向かいましょう。
人気順としては、吾妻橋付近→雷門通り→馬車通りです。
写真を撮るなら吾妻橋付近がおすすめですが、盛り上がるのは雷門通り。
その点を踏まえて場所取りをしましょう。
コンビニのドリンクは、毎年あっという間に売り切れます。
屋台でソフトドリンクも売っていますが、用意していく方が無難です。
50万人が集まるイベントのうえ、パレードは5時間ほどあります。
夏場なのでコンクリートの場所取りは熱中症に気を付けなければなりません。
体を冷やすグッズや、帽子などきちんと暑さ対策をしていきましょう。
第38回浅草サンバカーニバル
- 開催日:8/31(土)(※毎年8月最終土曜日) 13時〜18時
- 会場:浅草 馬車通りから雷門通り
- お問い合わせ:浅草サンバカーニバル事務局 Tel.03-3847-0038
いかがでしたか?
浅草サンバカーニバル、見に行ってみたくなりますよね!
毎年行っている方、また今年初めて行ってみようかと思われている方、夏真っ盛りの時期ですので、体調管理に十分注意して楽しみましょう。
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